横浜市内の体外受精が受けられるクリニックを紹介しています
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体外受精を行う際には、まず不妊の原因を調べなくてはいけません。そして、不妊の原因は女性側にあるとは限りません。したがって、体外受精に際しては男性も不妊症の検査を受ける必要があるのです。ここでは、男性不妊症の代表的な検査を4種類ピックアップして、それぞれの検査の内容や特徴を説明していきます。
精液検査の基本的な検査項目は、精液量、精子濃度、精子運動率、精子正常形態率の4つです。WHOによる健康な精子の定義は、精液量1.5ml以上、精子濃度1500万/ml以上、精子運動率40%以上正常形態率4%以上(奇形率96%未満)となります。これ以外にも、総精子数3,900万以上、総運動精子数(総精子数×運動率)1,560万以上という項目があり、合計6項目をクリアしている精子は健常な状態であると言えるのです。
精液検査は病院で行うほか、専用のキットを用いて自宅で採取した精液を医療機関に送付するという手段もあります。しかし、自宅での採取は時間の経過、温度の変化、紫外線などの影響があるので、より正確な検査を求めるなら病院での検査を受けたほうがいいでしょう。
超音波検査は、「精索静脈瘤」の有無などを検査するためのものです。精索静脈瘤は、男性不妊症の代表的な原因となる病気。精子の通り道である「精索」にある血管「精索静脈」に瘤ができ、造精機能や精子の質が低下するというものです。
超音波検査によって精索静脈瘤があることが判明した場合は、手術が行われます。見つからなかった場合は薬物療法が行われます。
男性不妊症における採血検査では、一般的な検査のほかにホルモン、抗精子抗体、染色体を調べます。特に染色体異常は男性不妊症の原因のひとつであり、妊娠の可能性や体外受精・顕微授精などにおける重要な判断材料となるのです。
主に尿糖、尿蛋白、潜血、赤血球、白血球の数値を検査します。尿道や前立腺といった器官に何らかの問題があれば、精子の動きに悪影響を与える可能性があるのです。