横浜市内の体外受精が受けられるクリニックを紹介しています
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2017年の日本国内の出生児データを見ると、17人に1人は体外受精で生まれています。体外受精は珍しいものではなく、一般に認知された治療法です。 (参照元:厚生労働省【PDF】「不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック」https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/30l.pdf)ですが、体外受精を知っていても成功率までは知らない方もいるはずでしょう。さまざまなデータをもとに、気になる体外受精の成功率をまとめました。
体外受精の回数や手法での成功率など、詳細な内容をまとめていますので、参考にしてみてください。
統計によって異なる点はありますが、体外受精の成功率は平均して約25~30%です。2007年のヨーロッパ統計では、1回の採卵で妊娠したケースは約26.1%と言われています。また、女性の年齢や体調などにより、成功率が上下することもわかっています。
日本産科婦人科学会が2013年に発表した体外受精の一般的な成功率を表にまとめています。各移植方法でデータをまとめたので、体外受精を受けるうえで参考になるはずです。なお、こちらは2013年に発表されたものですが、データ自体は2011年のものですのでご注意ください。
参照元:日本産科婦人科学会【PDF】(https://www.jsog.or.jp/activity/art/2011data.pdf)
新鮮胚と凍結胚では成功率に10%近い差があります。これは一般的なイメージですが、新鮮とつく方が高い成功率になるのでは?と思うかもしれません。おそらくこの結果を不思議に思う方もいるでしょう。実は凍結胚を使う体外受精には凍結保存をすることでのメリットがあり、それが成功率の高さにつながっていると考えられます。
凍結胚で知っておきたいポイントは、ガラス化保存法という凍結方法が確立され、胚を傷つけずに保存できるようになったことです。胚の生存率は約95%で、また保存するときは多くの胚を凍結します。保存のコストはかかりますが、質の高い胚を保つことができるのです。
そのため、子宮内膜の調子や体調が整うまで待つことができ、妊娠しやすい万全の体調で体外受精を行なえます。新鮮胚での体外受精が悪い訳ではありませんが、妊娠率の違いが表れる理由のひとつです。
次に、厚生労働省が2011年に出した体外受精の出生確率データも確認してみましょう。
このデータでも、新鮮胚を使った体外受精より凍結胚を使った体外受精の妊娠による出生確率が高いことがわかります。ですが、必ずしも新鮮胚ではなく凍結胚での移植を行なうべきというデータではありません。データの数字がどれだけ高くとも、妊娠をするまでの母体や環境は違います。治療をするクリニックの技術や設備によっても左右されるものです。
最適な治療は、一人ひとり異なります。必ず行わないといけない治療はありません。検査を受けたうえで、自分に適した体外受精の方法をクリニックの医師に相談してみてください。不安や疑問を解消して、ストレスをなくすことも妊娠・出産においては必要です。
体外受精を受けたとき、妊娠する確率が高いのは1~2回目です。3回目以降からは、徐々に成功率が下がっていくとされています。3~5回ほど体外受精を行なっても妊娠が難しい場合は、別の治療の検討を担当医と相談してみましょう。
体外受精は費用と時間、どちらもかかる治療法です。受ける側へ確認や相談もなく、成果の上がらない治療をずっと続けるクリニックなら、相談できるセカンドオピニオンや転院を検討してみる必要があります。
20代の体外受精成功率は約40%。35歳になると、約35%になります。40歳からは20%を下回り、45歳になると約5%と明確に激減。これは卵子の染色体異常が増えるからです。目安となるのは、35歳とされています。
卵子のもとになる原始細胞は生まれた時から加齢とともに減っていき、新しく作られることはありません。卵子を老化させないためには生活習慣を整え、女性ホルモンのバランスを良好にする必要があります。体外受精を受けるなら早めにホルモンのバランスを整えていくことが、成功率を高めるポイントです。
また、体外受精の方法によっては、年齢が高くても成功率を上げることができます。一般的な体外受精では、受精卵を2~3日培養して行なう初期胚移植という方法が使われていますが、さらに長く培養する胚盤胞移植がポイントです。胚盤胞まで成長させることで、着床率が上がるとされています。ただし、胚盤胞まで培養できない場合も考えられますし、多胎妊娠の確率が上がるとされており、注意が必要です。