体外受精で多胎妊娠が起こりやすくなる?

体外受精で多胎妊娠が起こりやすい理由とは?

複数胚移植によるもの

体外受精によって見られる多胎は、妊娠の確率を高めることを目的に、複数個の受精卵を子宮へ移植した場合に見られるケースがあります。以前は、妊娠率を上げるため、複数の受精卵を移植していたことがありましたが、現在では多胎妊娠のリスクを考え、「移植する胚は、原則として単一」という方針が推奨されています。

排卵誘発剤によるもの

排卵誘発剤は、排卵がない方や、見られにくい方に投与しますが、人工授精や体外受精の際に用いられるとされています。排卵誘発剤を用いることによる多胎は、卵胞の成熟や排卵を促すホルモンを投与によって、多数の卵胞が一斉に成熟・排卵し、複数個の精子と卵子が受精することで生じます。

まだはっきりとした原因はわかっていないとされていますが、上記のような要因で多胎妊娠になる可能性が上がりやすいです。

一卵性双胎と二卵性双胎の違い

双胎には、一卵性双胎と二卵性双胎の2つあります。

一卵性双胎とは、1つの卵子の中へ1個の精子が入ることにより受精し、その後、受精卵が2つに分裂・成長して双子になることです。遺伝子情報が完全に同じで、血液型・性別が同じ、容姿もそっくりになることが特徴です。

受精卵が分裂する理由として、若すぎる妊娠・ホルモンバランスの乱れ・加齢による卵子の質の低下などが考えられていますが、詳しい原因は判明していません。

二卵性双胎は、2つの卵子の中へ1個ずつ精子が入ることにより受精し、それぞれが成長して双子になることを指します。同じ遺伝子情報は平均して5割ほどなので、性別・血液型・容姿などに違いがあります。医師の判断によって、2つの受精卵を移植して妊娠が成立した場合は、二卵性双胎となるのが特徴です。

多胎妊娠のリスク

多胎妊娠でリスクが高まるとされているのは、以下の通りです。

  • 妊娠高血圧症候群:妊娠中に高血圧の症状が起き、母体に血管障害・臓器障害が見られ、胎児にも影響が見られる可能性。
  • 妊娠糖尿病:妊娠中に血糖値のコントロールが不良となり、胎児が巨大時や形態異常をきたす可能性。
  • 前置胎盤:胎盤の部位が通常よりも低くなり、子宮口の一部もしくは全部をふさいでいる状態で、出血のリスクが高まる。
  • バニシングツイン:双子の1人が亡くなり、子宮に吸収される現象。原因は不明。
  • 早産・発育不全:切迫早産となり、未熟児で生まれる可能性が高まる。
  • 産後うつ:多胎児を出産した方のおよそ10~15%が精神面に不調をきたす可能性。

多胎妊娠の場合は、さまざまなリスクが高まるため、健診の際、心配な点がある方は、医師や助産師に相談しましょう。

退院後は、多胎児家庭向けにホームヘルパーの派遣やファミリーサポートセンターの利用補助などを行っている行政もあります。負担を軽減するためにも、そのようなサポートを積極的に活用するのが望ましいです。

不妊治療や体外受精について不安や悩みがある場合は、医師へ相談することもおすすめです。過去の実績が多いクリニックなら、実例なども聞けることでしょう。

ご夫婦に合った
横浜にある体外受精
クリニックおすすめ3選

体外受精のクリニック選びで大切なのは、ご夫婦の状況に合った治療を受けられることです。
横浜にあるクリニック14院の口コミや実績を分析し、お二人の状況に寄り添った3院を調査しました。

40代~
ご出産を考えている
ご夫婦にも心強い
メディカルパーク
ベイフロント横浜
メディカルパーク ベイフロント横浜
引用元:メディカルパークベイフロント横浜公式HP
https://medicalpark-bf-yokohama.com/
おすすめの理由

40~41歳の妊娠率が、2025年1月時点で開示されている最新(2022年度)の全国平均の妊娠率が約30%(※1)に対して、約50%(※2)と平均を上回る実績があります。
卵子への負担を軽減する培養技術も活用し、妊娠が難しい患者様へのサポートに注力しています。

TEL
045-620-6322
第二子不妊の
ご夫婦でも
通いやすい
みなとみらい夢
クリニック
みなとみらい夢クリニック
引用元:みなとみらい夢クリニック公式HP
https://mm-yumeclinic.com/about/
おすすめの理由

保育士常駐のキッズルームを設けており、「親子待合室」としても利用できます。
通常の待合室とは扉で区切られているため、待ち時間も周囲の視線を気にせず、お子さまと一緒にいられます。通院回数が多い体外受精でも安心して通えるクリニックです。

TEL
045-228-3131※6
男性不妊の
外科的治療が必要な
ご夫婦におすすめ
横浜市立大学附属
市民総合医療センター
横浜市立大学附属市民総合医療センター
引用元:横浜市立大学附属市民総合医療センター公式HP
https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/index.html
おすすめの理由

不妊の原因に多くみられる男性不妊症の治療実績(※3)において神奈川県内1位(※4)を誇る病院です。一般男性の約7人に1人(※5)にみられる「精索静脈瘤」、約100人に1人(※5)に発症すると言われる「無精子症」まで、他院では対応が難しい男性不妊治療を受けられます。

TEL
045-261-5656
※2025年1月編集チーム調べ

※妊娠率(臨床妊娠):移植後、エコーにより胚が子宮内に確認された割合を指します
※1参照元:【PDF】日本産科婦人科学会ARTデータブック※2022年時点。2024年のデータはまだ公開されておりません(https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf
※2参照元:メディカルパーク ベイフロント横浜公式※2024/1/1~2024/9/30時点(https://medicalpark-bf-yokohama.com/chiryo_jisseki/
※3参照元:「男性生殖器疾患」の治療実績数を、便宜上“男性不妊症”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。
※4参照元:caloo(神奈川県の男性不妊症の治療実績)※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2022年4月〜2023年3月退院患者)(https://caloo.jp/dpc/disease/746/14
※5参照元:横浜市立大学附属 市民総合医療センター公式(2025年1月時点)(https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/section/generative/danseifunin.html
※6 お電話での問い合わせは月曜・水曜・金曜のみ8:00~18:30、火曜・土曜8:00~16:30、木曜8:00~13:00、日曜8:00~13:00 (指定患者様のみ)、祝8:00~15:00

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