体外受精で行う自己注射とは?

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自己注射の目的

不妊治療では、排卵誘発やホルモン補充を目的とした注射が必要となる場合があります。特に体外受精や顕微授精を行う際には、複数の成熟卵を確保するために、排卵誘発剤の注射が不可欠です。

自己注射は、通院の負担を減らしながら、治療を計画的に進めるための重要な手段です。最初は不安を感じるかもしれませんが、先生や看護師のサポートもあるので無理なく取り組むことができます。

チェック
相談したい院が見つかる!
横浜にある体外受精の
クリニック3選

本サイトでは、横浜で体外受精を検討されているご夫婦に向けて、お二人の状況に合ったクリニックをご紹介。

「40代でのご出産を考えているご夫婦」
「第二子不妊にお悩みのご夫婦」
「男性不妊で治療が必要なご夫婦」

それぞれの状況に寄り添ったクリニックを調査しました。

診療時間や料金も確認できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

自己注射で使用される薬剤の
種類

ゴナドトロピン製剤
(排卵誘発剤)

ゴナドトロピン製剤(hMG/rFSH注射)は、卵胞の成長を促すために使用されます。主な薬剤には以下のものがあります。

  • HMG フジ
  • uFSH フェリング
  • ゴナールFペンタイプ

この注射は、卵巣を刺激して排卵を促すため、経口薬では効果が不十分な場合や、多くの卵胞を育てたい場合に使用されます。ただし、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクがあるため、適切な管理が必要です。

HCG注射

HCG注射は、成熟した卵胞を排卵させるために使用されます。代表的な薬剤には以下のものがあります。

  • オビドレル(皮下注射)
  • HCG(筋肉注射)

HCG注射は、採卵の約36〜40時間前に投与する必要があり、時間厳守が求められます。時間を誤ると排卵のタイミングがずれ、採卵ができなくなる可能性があるため、慎重な管理が求められます。

GnRHアゴニスト・
アンタゴニスト製剤

排卵を適切にコントロールするために用いられる薬剤で、卵胞の成長を均一にする効果があります。

  • GnRHアゴニスト製剤(点鼻薬や注射)
    ロング法やショート法で使用
  • GnRHアンタゴニスト製剤(セトロタイド、レルミナ)
    卵胞の早期排卵を防ぐ目的で使用

黄体ホルモン補充薬

胚移植後のホルモン補充のために使用される薬剤で、黄体ホルモンの分泌を補助します。ホルモンバランスを整え、妊娠の成立を助ける重要な役割を果たします。

自己注射の手順

  1. 手洗いと消毒
    注射前に手をしっかり洗い、消毒します。
  2. 薬剤の準備
    指示された量をシリンジに取り、気泡を抜きます。
  3. 注射部位の消毒
    お腹や太ももなど、指定された場所をアルコール綿で拭きます。
  4. 注射
    針を垂直に刺し、薬剤を注入します。
  5. 針を抜いて圧迫
    針を抜いた後、軽く押さえて止血します。
  6. 使用済み器具の廃棄
    シリンジや針はクリニック指定の方法で廃棄します。
  7. スケジュールの確認
    注射の記録をつけ、次回の投与を確認します。

自己注射のメリット

  • 通院回数の削減
    毎日通院する必要がなくなり、時間の節約になります。
  • ストレス軽減
    病院の待ち時間や移動の負担が減少します。
  • タイミング管理が容易
    決まった時間に投与する必要がある薬剤も、自宅で正確に投与できます。
  • プライバシーの確保
    通院せずに済むため、周囲に治療を知られずに続けることが可能です。
  • 柔軟なスケジュール
    自己注射なら、自分のライフスタイルに合わせて治療を進められます。

自己注射のデメリットや注意点

  • 初めての方は不安がある
    最初は注射に慣れるまで不安を感じることがあります。
  • 副作用のリスク
    OHSS(卵巣過剰刺激症候群)や頭痛、むくみなどの副作用が発生する可能性があります。
  • 自己管理が必要
    スケジュール通りに注射しないと、治療の効果に影響を及ぼす可能性があります。
  • 手技の習得が必要
    安全に自己注射を行うために、看護師の指導を受けることが推奨されます。
  • 注射部位の管理が必要
    毎回同じ場所に注射を続けると、皮膚が硬くなったり痛みが増すことがあります。比較的、痛みを軽減できる皮膚の柔らかい部分を選んだり、部位をローテーションしたりすることをおすすめします。

安全に自己注射を行うための
ポイント

  • 温度管理
    薬剤は冷暗所に保管し、持ち運ぶ際は保冷剤を使用
  • 注射部位を変更する
    毎回異なる部位に打つことで、皮膚への負担を軽減
  • 体調の変化に注意
    吐き気や異常を感じた場合は、すぐにクリニックへ相談
  • 正しい廃棄方法を守る
    使用済みのシリンジや針は、クリニックに持参して処分
  • 手順を守る
    自己注射の手順を厳守し、誤った方法で注射しないように注意する

まとめ

自己注射は、不妊治療を効率的に進めるための重要な手段です。正しく行うことで、通院の負担を減らしながら効果的な治療を継続できます。医師や看護師の指導を受けながら、安全に気を付けて実施しましょう。治療をよりスムーズに進めるために、自己注射の管理や記録をしっかり行うことが大切です。

注射の継続や効果を引き出すために、生活習慣の見直しや、医師と定期的に相談しながら治療を進めることも重要です。

ご夫婦に合った
横浜にある体外受精
クリニックおすすめ3選

体外受精のクリニック選びで大切なのは、ご夫婦の状況に合った治療を受けられることです。
横浜にあるクリニック14院の口コミや実績を分析し、お二人の状況に寄り添った3院を調査しました。

40代~
ご出産を考えている
ご夫婦にも心強い
メディカルパーク
ベイフロント横浜
メディカルパーク ベイフロント横浜
引用元:メディカルパークベイフロント横浜公式HP
https://medicalpark-bf-yokohama.com/
おすすめの理由

40~41歳の妊娠率が、2025年1月時点で開示されている最新(2022年度)の全国平均の妊娠率が約30%(※1)に対して、約50%(※2)と平均を上回る実績があります。
卵子への負担を軽減する培養技術も活用し、妊娠が難しい患者様へのサポートに注力しています。

TEL
045-620-6322
第二子不妊の
ご夫婦でも
通いやすい
みなとみらい夢
クリニック
みなとみらい夢クリニック
引用元:みなとみらい夢クリニック公式HP
https://mm-yumeclinic.com/about/
おすすめの理由

保育士常駐のキッズルームを設けており、「親子待合室」としても利用できます。
通常の待合室とは扉で区切られているため、待ち時間も周囲の視線を気にせず、お子さまと一緒にいられます。通院回数が多い体外受精でも安心して通えるクリニックです。

TEL
045-228-3131※6
男性不妊の
外科的治療が必要な
ご夫婦におすすめ
横浜市立大学附属
市民総合医療センター
横浜市立大学附属市民総合医療センター
引用元:横浜市立大学附属市民総合医療センター公式HP
https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/index.html
おすすめの理由

不妊の原因に多くみられる男性不妊症の治療実績(※3)において神奈川県内1位(※4)を誇る病院です。一般男性の約7人に1人(※5)にみられる「精索静脈瘤」、約100人に1人(※5)に発症すると言われる「無精子症」まで、他院では対応が難しい男性不妊治療を受けられます。

TEL
045-261-5656
※2025年1月編集チーム調べ

※妊娠率(臨床妊娠):移植後、エコーにより胚が子宮内に確認された割合を指します
※1参照元:【PDF】日本産科婦人科学会ARTデータブック※2022年時点。2024年のデータはまだ公開されておりません(https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf
※2参照元:メディカルパーク ベイフロント横浜公式※2024/1/1~2024/9/30時点(https://medicalpark-bf-yokohama.com/chiryo_jisseki/
※3参照元:「男性生殖器疾患」の治療実績数を、便宜上“男性不妊症”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。
※4参照元:caloo(神奈川県の男性不妊症の治療実績)※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2022年4月〜2023年3月退院患者)(https://caloo.jp/dpc/disease/746/14
※5参照元:横浜市立大学附属 市民総合医療センター公式(2025年1月時点)(https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/section/generative/danseifunin.html
※6 お電話での問い合わせは月曜・水曜・金曜のみ8:00~18:30、火曜・土曜8:00~16:30、木曜8:00~13:00、日曜8:00~13:00 (指定患者様のみ)、祝8:00~15:00

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