体外受精中の夫婦生活「いつOK?いつNG?」

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採卵前:精子の質を高める「禁欲期間」の目安

体外受精中は、日常生活における注意点や気になることがさまざま生じるもの。「夫婦生活はいつOKでいつがNGなのか知りたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。

採卵前(採卵の予定が3日後くらい)になった際には、性交渉やマスターベーションを控えるようにするのが望ましいです。その理由として、採卵日に採取する精子の数が減少しないようにするためです。

顕微授精を控えている場合であっても、精子がたくさんある方が治療成績が良くなるとされています。

採卵後:感染と卵巣捻転を防ぐ「1週間のお休み」

採卵した周期では、卵巣が腫大して捻転するリスクがあるため、原則的には夫婦生活を避ける必要があります。また、性交渉による子宮収縮や着床の妨害、胚の流出といったマイナス作用も考えられます。

着床時期は、排卵後6〜8日目と考えられているため、さまざまなリスクを考慮して、1週間ほどのお休みが必要です。

  • 分割胚を移植した場合:およそ3〜5日後
  • 胚盤胞を移植した場合:およそ1〜3日後

※特に、 胚移植時と着床時期には、子宮収縮が起きないように配慮することが重要です。

胚移植前:妊娠率向上につながる可能性と直前3日間の注意点

胚移植前に性交渉をおこなうことで、妊娠率の向上につながる可能性もあります。排卵前後におこなう性交渉は、受精率向上を目指すのに加え、男性側を受け入れる母体の免疫応答にプラスに働くと考えられています。

そのため、人工授精後や胚移植前に性交渉をおこなうことは妊娠率の向上につながる可能性があるのが特徴です。

以下に、免疫応答の観点から性交渉がプラスに働くという研究結果をご紹介します。

精液への暴露により免疫寛容となり着床促進される可能性

マウスは、調節性T細胞が胎児の免疫寛容(※)に必須で、着床前後に関与すると考えられています。女性では、妊娠初期の子宮内膜と血液に、調節性T細胞が出現。不完全な調節性T細胞は、不妊症・流産・妊娠高血圧をきたすといわれています。調節性T細胞は、妊娠中の免疫寛容を導くとされています。

(※)免疫寛容とは:免疫システムが体内に見られる異物に対し、排除するのではなく受け入れることを指す。

胚移植後(着床期):着床を妨げないための過ごし方

胚移植後の性交渉は、多くのクリニックで控えることを推奨しています。それは、着床期の性交渉が妊娠率の低下につながるという報告があるからです。妊娠判定までの間は、控えたほうがよいでしょう。

治療が夫婦関係を壊さないために

体外受精では、採卵前・採卵後・胚移植前・着床期など、それぞれ夫婦生活を控えた方がよい期間に決まりがあることが多いです。

体外受精の治療方針は、カップルの年齢や不妊原因、既往歴、検査データ、体質などを総合的に考慮しながら決定します。一概に同じ治療が行われることはないため、夫婦の状況を正直に伝え、具体的な指示を医師に確認することが重要です。

ご夫婦に合った
横浜にある体外受精
クリニックおすすめ3選

体外受精のクリニック選びで大切なのは、ご夫婦の状況に合った治療を受けられることです。
横浜にあるクリニック14院の口コミや実績を分析し、お二人の状況に寄り添った3院を調査しました。

40代~
ご出産を考えている
ご夫婦にも心強い
メディカルパーク
ベイフロント横浜
メディカルパーク ベイフロント横浜
引用元:メディカルパークベイフロント横浜公式HP
https://medicalpark-bf-yokohama.com/
おすすめの理由

40~41歳の妊娠率が、2025年1月時点で開示されている最新(2022年度)の全国平均の妊娠率が約30%(※1)に対して、約50%(※2)と平均を上回る実績があります。
卵子への負担を軽減する培養技術も活用し、妊娠が難しい患者様へのサポートに注力しています。

TEL
045-620-6322
第二子不妊の
ご夫婦でも
通いやすい
みなとみらい夢
クリニック
みなとみらい夢クリニック
引用元:みなとみらい夢クリニック公式HP
https://mm-yumeclinic.com/about/
おすすめの理由

保育士常駐のキッズルームを設けており、「親子待合室」としても利用できます。
通常の待合室とは扉で区切られているため、待ち時間も周囲の視線を気にせず、お子さまと一緒にいられます。通院回数が多い体外受精でも安心して通えるクリニックです。

TEL
045-228-3131※6
男性不妊の
外科的治療が必要な
ご夫婦におすすめ
横浜市立大学附属
市民総合医療センター
横浜市立大学附属市民総合医療センター
引用元:横浜市立大学附属市民総合医療センター公式HP
https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/index.html
おすすめの理由

不妊の原因に多くみられる男性不妊症の治療実績(※3)において神奈川県内1位(※4)を誇る病院です。一般男性の約7人に1人(※5)にみられる「精索静脈瘤」、約100人に1人(※5)に発症すると言われる「無精子症」まで、他院では対応が難しい男性不妊治療を受けられます。

TEL
045-261-5656
※2025年1月編集チーム調べ

※妊娠率(臨床妊娠):移植後、エコーにより胚が子宮内に確認された割合を指します
※1参照元:【PDF】日本産科婦人科学会ARTデータブック※2022年時点。2024年のデータはまだ公開されておりません(https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf
※2参照元:メディカルパーク ベイフロント横浜公式※2024/1/1~2024/9/30時点(https://medicalpark-bf-yokohama.com/chiryo_jisseki/
※3参照元:「男性生殖器疾患」の治療実績数を、便宜上“男性不妊症”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。
※4参照元:caloo(神奈川県の男性不妊症の治療実績)※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2022年4月〜2023年3月退院患者)(https://caloo.jp/dpc/disease/746/14
※5参照元:横浜市立大学附属 市民総合医療センター公式(2025年1月時点)(https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/section/generative/danseifunin.html
※6 お電話での問い合わせは月曜・水曜・金曜のみ8:00~18:30、火曜・土曜8:00~16:30、木曜8:00~13:00、日曜8:00~13:00 (指定患者様のみ)、祝8:00~15:00

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