体外受精の初診で何をする?検査内容と持ち物

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体外受精を検討して初めてクリニックを受診するとき、「初診では何をするの?」「どんな検査を受ける?」「夫婦で行った方がいい?」と不安に感じる方は少なくありません。

体外受精を希望して受診したからといって、初診当日からすぐに採卵や体外受精が始まるとは限りません。まずはこれまでの妊活や治療歴、月経周期、既往歴などを確認し、必要に応じて超音波検査や血液検査、精液検査などを行いながら、今後の治療方針を検討します。

また、不妊治療の検査には、月経周期によって受けるタイミングが異なるものがあります。そのため、初診ですべての検査を終わらせるのではなく、必要な検査を数回の受診に分けて進めることもあります。

この記事では、体外受精を検討している方に向けて、初診で行うことや主な検査内容、持ち物、受診前に整理しておきたいこと、初診から治療開始までの流れを解説します。横浜で体外受精に対応したクリニックを探しているご夫婦も、初診前の準備にお役立てください。

体外受精の初診では何をする?

体外受精の初診では、まずこれまでの妊活や治療歴を確認し、現在の身体の状態を把握したうえで、今後必要な検査や治療について医師と相談します。

医療機関やこれまでの治療歴によって異なりますが、一般的には次のような流れで進みます。

  1. 受付・問診票の記入
  2. これまでの妊活・治療歴の確認
  3. 医師による診察
  4. 必要に応じて超音波検査や血液検査などを実施
  5. 今後必要な検査について説明
  6. 体外受精を含めた治療方針について相談

「体外受精を希望しています」と伝えた場合でも、年齢、これまでの治療歴、不妊原因、卵巣や子宮の状態、精子の状態などを確認したうえで治療方針を決めます。

これまでの妊活・治療歴を確認する

初診では、これまでどのように妊活を進めてきたかを確認します。初めて不妊治療を受ける方と、すでに他院でタイミング法や人工授精、体外受精を経験している方では、必要な検査や今後の治療方針が異なるためです。

たとえば、以下のような内容を聞かれることがあります。

  • 妊活を始めてからの期間
  • 最終月経日や普段の月経周期
  • 妊娠・出産歴
  • 流産歴
  • タイミング法や人工授精などの治療歴
  • これまで受けた不妊検査の内容
  • 子宮筋腫や子宮内膜症など婦人科疾患の有無
  • 過去の手術歴
  • 現在治療している病気
  • 服用している薬
  • 男性側の検査・治療歴

すべてを正確に覚えておく必要はありませんが、治療歴が長い場合や転院の場合は、これまでの経過を簡単に時系列でまとめておくと説明しやすくなります。

妊娠や不妊に関係する既往歴を確認する

不妊治療では、妊娠しにくい原因だけでなく、妊娠した場合に安全に妊娠を継続できるかという視点も重要です。

そのため、高血圧、糖尿病、甲状腺疾患などの持病や、過去の手術歴、現在服用している薬について確認されることがあります。

持病があるからといって体外受精を受けられないとは限りません。ただし、妊娠前から病気の状態を整えたり、服用している薬を確認したりする必要がある場合があります。

現在治療している病気や服用中の薬がある場合は、自己判断で薬を中止せず、初診時に医師へ伝えましょう。

今後の治療について医師と相談する

問診や診察、これまでの検査結果をもとに、今後どのように治療を進めるかを相談します。

体外受精を希望して受診した場合でも、追加検査が必要になることがあります。また、これまで不妊治療を受けたことがない場合は、検査結果によってタイミング法や人工授精など別の治療方法を提案されることもあります。

一方で、年齢、不妊期間、卵管の状態、男性不妊などの理由から、早めに体外受精や顕微授精を検討するケースもあります。

大切なのは、「体外受精を受けること」を先に決めるのではなく、夫婦の状態を確認したうえで適した治療方法を相談することです。

体外受精の初診で行われることがある検査

体外受精の初診では、これまで受けた検査や現在の月経周期などに応じて、必要な検査を行うことがあります。

不妊症の原因を調べる検査には、超音波検査、血液検査・ホルモン検査、クラミジア検査、卵管の検査、精液検査などがあります。

ただし、初診日に以下の検査をすべて行うとは限りません。すでに他院で受けている検査については再検査が不要な場合もあり、月経周期に合わせて後日行う検査もあります。

超音波検査

不妊治療では、経腟超音波検査などを用いて子宮や卵巣の状態を確認することがあります。

超音波検査では、たとえば以下のような状態を確認します。

  • 子宮の形や大きさ
  • 子宮内膜の状態
  • 卵巣の状態
  • 卵胞の数や大きさ
  • 子宮筋腫の有無
  • 卵巣嚢胞などの有無

体外受精では、採卵に向けて卵胞の発育を確認する必要があります。そのため、初診だけでなく治療周期に入った後も超音波検査を受ける機会があります。

また、子宮筋腫や卵巣嚢胞などが見つかった場合は、その状態によって体外受精を先に進めるのか、治療を優先するのかを相談することがあります。

血液検査・ホルモン検査

血液検査では、排卵や卵巣機能などに関係するホルモンの状態を調べることがあります。

検査項目としては、たとえば以下のようなものがあります。

  • FSH
  • LH
  • エストラジオール(E2)
  • プロラクチン
  • 甲状腺に関する項目
  • AMH

検査項目は一律ではありません。年齢や月経周期、これまでの検査歴、医師の判断などによって異なります。

また、FSHやLH、エストラジオールなどは月経周期によって数値が変化するため、初診時期によっては別の日に検査する場合があります。

AMH検査

体外受精を検討する際には、AMHを測定することがあります。AMHは、卵巣予備能を考える際の指標のひとつとして用いられています。

AMHの値は、体外受精でどの程度卵巣が刺激に反応しそうか、どのような卵巣刺激法を検討するかを考える際の参考になることがあります。

ただし、AMHの値だけで妊娠できるかどうかを判断することはできません。年齢や超音波所見、これまでの治療歴なども含めて総合的に判断する必要があります。

すでに他院でAMHを測定している場合は、検査結果を持参しておくとよいでしょう。

クラミジアなどの感染症に関する検査

不妊症の原因を確認するため、クラミジア感染について検査することがあります。

クラミジア感染によって卵管に炎症や癒着が起こると、卵子と精子が出会いにくくなることがあります。そのため、不妊原因を調べる検査のひとつとして行われます。

また、体外受精を開始する前には、治療を安全に進めるために必要な感染症検査を行う医療機関もあります。

具体的な検査項目や検査時期については、受診するクリニックで確認しましょう。

精液検査

不妊の原因は女性側だけにあるとは限りません。そのため、女性の検査だけでなく、男性側の精液検査も重要です。

精液検査では、主に以下のような項目を確認します。

  • 精液量
  • 精子濃度
  • 精子の運動性
  • 精子の形態など

精液検査の結果によっては、通常の体外受精ではなく顕微授精が検討される場合があります。また、精子の状態によっては、男性不妊を専門とする泌尿器科などで詳しい検査を受けることもあります。

精液検査を初診当日に行うか、後日行うかはクリニックによって異なります。採精方法や禁欲期間、自宅で採取して持参できるかどうかについても施設ごとにルールがあるため、事前に確認しましょう。

卵管の状態を調べる検査

不妊原因を調べるため、子宮卵管造影検査などで卵管が通っているかを確認することがあります。

卵管は、排卵された卵子を取り込み、精子と受精するために重要な場所です。卵管が詰まっていたり、癒着していたりすると、自然妊娠や人工授精では妊娠しにくくなる場合があります。

ただし、すでに体外受精へ進むことが決まっている場合など、すべての方に同じ卵管検査を行うわけではありません。

これまでの検査歴や治療方針によって必要性が変わるため、医師と相談しましょう。

初診ですべての検査が終わるとは限らない

「初診日に検査を全部済ませて、すぐ体外受精を始めたい」と考える方もいるかもしれません。しかし、不妊治療の検査は、1日ですべて行えるとは限りません。

女性の身体は月経周期によってホルモン値や卵胞、子宮内膜の状態が変化します。そのため、検査によって適した時期が異なります。

たとえば、月経開始後の時期に確認する検査もあれば、排卵前後の状態を確認する検査もあります。

そのため、初診ではまず現在の状態と過去の検査歴を確認し、「今周期に何を調べるか」「次の月経が来たら何をするか」といった形で検査スケジュールを組むことがあります。

月経周期に合わせて検査を進める

ホルモンの状態や卵胞の発育は月経周期によって変化します。そのため、検査項目によっては「月経○日目ごろに受診してください」などと指定されることがあります。

初診を予約するときに最終月経開始日や普段の月経周期を聞かれることがあるのは、このためです。

初診の予約日までに生理が始まった場合も、自己判断で予約を変更せず、まず受診予定のクリニックへ確認しましょう。

他院で受けた検査結果を確認することもある

転院の場合は、他院で受けた検査をすべてやり直すとは限りません。

検査を受けた時期や内容によっては、以前の結果を参考にできることがあります。そのため、紹介状や検査結果、これまでの治療記録がある場合は持参しておきましょう。

一方で、検査から時間が経っている場合や、現在の状態を確認する必要がある場合は、再検査になることもあります。

何を再検査するかは、検査結果の新しさや現在の状態、クリニックの治療方針によって異なります。

体外受精の初診に持っていきたいもの

初診時に必要なものは医療機関によって異なります。予約をしたら、クリニックの公式サイトや予約案内で持ち物を確認しましょう。

一般的には、次のようなものを準備しておくと受診がスムーズです。

基本的な持ち物

  • マイナ保険証など医療機関から指定された保険資格確認書類
  • 診察券(過去に受診したことがある場合)
  • 紹介状(ある場合)
  • お薬手帳
  • 服用中の薬がわかるもの
  • クリニックから指定された問診票
  • 検査結果や治療記録

オンラインで問診票を入力するクリニックもあります。初診前に入力を求められている場合は、受診前に済ませておきましょう。

過去の検査結果・治療記録

すでに不妊治療を受けている場合は、これまでの検査結果や治療記録をできるだけ持参しましょう。

特に参考になりやすいのは以下のような資料です。

  • AMHなどの血液検査結果
  • ホルモン検査結果
  • 精液検査結果
  • 子宮卵管造影などの検査結果
  • 採卵記録
  • 採卵できた卵子数
  • 受精結果
  • 胚の培養結果
  • 胚移植の記録
  • 妊娠判定の結果
  • 紹介状

特に体外受精経験者が転院する場合は、「採卵できたか」だけでなく、採卵数・成熟卵数・受精数・胚盤胞数・移植結果までわかる資料があると、これまでの治療経過を確認しやすくなります。

月経周期や妊活歴がわかる記録

初診では最終月経開始日や普段の月経周期などを聞かれることがあります。

すぐに答えられるよう、以下のような情報を確認しておきましょう。

  • 直近の月経開始日
  • 普段の月経周期
  • 月経周期が規則的かどうか
  • 妊活を始めた時期
  • タイミング法や人工授精を行った時期

基礎体温を記録している場合や、妊活・月経管理アプリを利用している場合は、必要に応じて確認できるようにしておくとよいでしょう。

ただし、基礎体温表などが必ず必要とは限りません。受診予定の医療機関から指定がなければ、無理に新しく記録を始める必要はありません。

初診前に整理しておくとよいこと

初診では限られた時間の中で多くの情報を確認します。受診前にこれまでの経過や質問したい内容を整理しておくと、医師との相談を進めやすくなります。

これまでの治療歴を時系列で整理する

治療歴がある場合は、簡単な時系列を作っておくと説明しやすくなります。

たとえば、以下のような形です。

  • 2025年4月:妊活開始
  • 2025年10月:不妊検査を受ける
  • 2026年1~4月:タイミング法
  • 2026年5~8月:人工授精を3回実施
  • 2026年9月:体外受精を検討

体外受精経験者であれば、採卵や移植を行った時期と結果も整理しておきましょう。

すべてを細かくまとめる必要はありません。「いつ・どの治療を・何回受けて・どのような結果だったか」がわかれば、医師も治療経過を把握しやすくなります。

夫婦で今後の治療について話しておく

体外受精は女性だけで進める治療ではありません。採精や精液検査など男性側の協力が必要になるほか、通院、費用、仕事との両立など夫婦で考えることが多くあります。

初診前に、たとえば以下について話しておくとよいでしょう。

  • 体外受精まで進むことをどう考えているか
  • どの程度の期間、不妊治療を続けたいか
  • 仕事と通院をどう両立するか
  • 治療費をどのように考えるか
  • 男性側も検査を受けるか
  • 採卵や胚凍結についてどう考えるか

もちろん、初診前にすべてを決める必要はありません。

むしろ、「自分たちでは判断できないことを医師に相談する」ことも初診の大切な目的です。夫婦で意見が決まっていない場合も、そのまま医師へ相談しましょう。

医師に聞きたいことをメモしておく

初診では初めて聞く言葉や説明が多く、聞きたかったことを忘れてしまうことがあります。

気になることがある場合は、スマートフォンなどに質問をメモしておきましょう。

たとえば、以下のような質問が考えられます。

  • 私たちは体外受精を検討する段階でしょうか?
  • 追加で必要な検査はありますか?
  • 体外受精を始める場合、採卵までどのように進みますか?
  • どのような卵巣刺激法を検討しますか?
  • 1周期に何回程度通院しますか?
  • 急な通院が必要になることはありますか?
  • 仕事と両立するには何を準備しておけばよいですか?
  • 保険診療になる範囲はどこまでですか?
  • 男性側にはどのような検査が必要ですか?

すべてを一度に質問する必要はありません。まずは「今の自分たちに必要な検査」と「次に何をするのか」を確認しておくと、その後の治療を理解しやすくなります。

夫婦で初診を受けた方がいい?

不妊治療の初診に夫婦そろって受診する必要があるかどうかは、医療機関によって異なります。

女性のみで初診を受けられるクリニックもあれば、体外受精を始める前の説明や治療計画の作成など、一定の場面で夫婦の来院を求める医療機関もあります。

可能であれば、夫婦で一緒に説明を聞くことにはメリットがあります。

  • 不妊原因について夫婦で理解できる
  • 体外受精の流れを一緒に確認できる
  • 治療に必要な通院や費用を共有できる
  • 男性側の検査について相談できる
  • 治療方針について夫婦で質問できる

特に体外受精では、女性側の採卵だけでなく男性側の採精も必要になります。男性不妊が疑われる場合は、精液検査や泌尿器科での診察が必要になることもあります。

ただし、仕事などの都合で初診にそろって行けない場合もあるでしょう。まずはクリニックへ、初診時の夫婦同席が必要か確認することが大切です。

生理中でも体外受精の初診を受けられる?

「初診予約の日に生理が来てしまった」と不安になる方もいるかもしれません。

月経中でも初診を受けられる医療機関はあります。また、不妊治療では月経開始後の時期に行う血液検査や超音波検査などもあるため、生理中だから必ず受診できないわけではありません。

一方で、医療機関によって初診日の指定方法や検査の進め方は異なります。

予約日と月経が重なった場合は、自己判断で予約を取り直すのではなく、受診予定のクリニックへ確認しましょう。

体外受精の初診から治療開始までの流れ

初診後すぐに採卵へ進む場合もあれば、複数の検査を行ってから体外受精を開始する場合もあります。

一般的なイメージとしては、次のような流れです。

STEP1:初診を予約する

体外受精に対応したクリニックへ初診予約を行います。

予約時には、年齢、最終月経日、不妊治療歴、体外受精経験の有無などを確認されることがあります。

初診予約が取りにくいクリニックもあるため、体外受精を検討し始めた段階で予約状況を確認しておくとよいでしょう。

STEP2:問診・診察を受ける

初診では、これまでの妊活や治療歴、既往歴、月経周期などを確認します。

必要に応じて超音波検査などを行い、子宮や卵巣の状態を確認します。

他院で不妊治療を受けている場合は、持参した検査結果や治療記録も確認しながら、追加で必要な検査を整理します。

STEP3:必要な検査を行う

血液検査、ホルモン検査、精液検査、感染症検査など、夫婦の状況に応じて必要な検査を進めます。

検査内容によっては月経周期に合わせる必要があるため、別日に受診する場合があります。

すでに他院で検査を受けている場合も、必要に応じて再検査になることがあります。

STEP4:検査結果を確認する

検査結果がそろったら、妊娠しにくい原因や現在の身体の状態を確認します。

女性側だけでなく、精液検査など男性側の結果も含めて夫婦全体の状態を確認することが重要です。

原因がひとつではなく、複数の要因が重なっている場合もあります。

STEP5:治療方針を相談する

検査結果、年齢、不妊期間、これまでの治療歴などを踏まえて、今後の治療方針を相談します。

体外受精へ進む場合は、採卵方法や卵巣刺激法、受精方法、胚移植までのおおまかな流れについて説明を受けます。

男性不妊の程度によっては顕微授精を検討したり、子宮疾患がある場合は治療の順番を相談したりすることもあります。

STEP6:採卵周期へ進む

必要な検査や説明が終わり、体外受精を行う方針が決まったら、月経周期に合わせて採卵に向けた治療を開始します。

採卵前には、卵胞を育てるための薬や注射を使用することがあります。治療方法によって通院回数や薬の使用方法は異なります。

体外受精では、「初診から何日で採卵できる」と一律に決まっているわけではありません。検査状況や月経周期、治療方針によって異なるため、初診時におおまかなスケジュールを確認しましょう。

初診で確認しておきたい体外受精の費用と保険適用

体外受精・顕微授精などの生殖補助医療は、条件を満たせば保険診療で受けることができます。

ただし、検査や治療の内容によっては保険診療の対象外となるものもあり、先進医療などを組み合わせる場合は追加費用が発生することがあります。

また、実際にどの治療を行うかによって費用は変わります。

初診では、以下について確認しておくとよいでしょう。

  • 自分たちの場合、保険診療で体外受精を受けられるか
  • 採卵から胚移植までどの程度の費用を見込むか
  • 別途費用が発生する検査はあるか
  • 先進医療を提案される可能性があるか
  • 胚凍結や保存更新にどの程度費用がかかるか

体外受精は採卵だけで終わる治療ではありません。採卵、受精、培養、胚凍結、胚移植など複数の段階があるため、「初診費用」だけではなく、治療全体でどの程度の負担になるかを確認しておきましょう。

体外受精の初診を受けるクリニック選びのポイント

体外受精では複数回の通院が必要になることがあります。そのため、初診を受けるクリニックは、治療内容だけでなく通院のしやすさや相談体制も含めて選ぶことが大切です。

体外受精・顕微授精に対応しているか

不妊治療を行っている医療機関でも、対応できる治療範囲は異なります。

タイミング法や人工授精までを中心に行っているクリニックもあれば、採卵・体外受精・顕微授精・胚凍結などの生殖補助医療まで院内で対応している医療機関もあります。

体外受精を検討している場合は、どこまでの治療に対応しているかを事前に確認しましょう。

男性不妊にも対応できるか

体外受精を検討するときは、女性側の治療だけでなく男性不妊への対応も確認しておきたいポイントです。

精液検査だけでなく、精索静脈瘤や無精子症など男性不妊の専門的な診療が必要になることもあります。

院内に男性不妊を専門とする医師がいるか、必要な場合に泌尿器科や専門医療機関へ紹介してもらえるかを確認しておくとよいでしょう。

培養室や胚培養士の体制を確認する

体外受精では、採卵した卵子と精子を受精させ、その後胚を培養します。そのため、培養環境や胚培養士の体制も治療を考えるうえで確認したいポイントです。

タイムラプスインキュベーターなどの設備を導入しているか、培養結果についてどのような説明を受けられるか、胚培養士へ質問できる機会があるかなどを確認してみましょう。

ただし、設備が多ければ必ず治療結果がよくなるとは限りません。自分たちの状態に対してどのような治療方針を提案しているかも含めて比較することが大切です。

無理なく通院できるか

体外受精では、卵胞の成長に合わせて受診日が決まることがあります。そのため、治療を始める前に通院しやすさを確認しておきましょう。

比較したいポイントには、以下があります。

  • 自宅や職場からのアクセス
  • 診療開始時間
  • 夜間診療の有無
  • 土日・祝日の診療体制
  • 予約方法
  • 待ち時間
  • 採卵日の対応体制

通院回数が増えたときに無理なく通えるか、仕事や育児と両立できそうかを考えて選びましょう。

治療方針をわかりやすく説明してくれるか

体外受精では、卵巣刺激、採卵、受精、培養、胚移植など、初めて聞く治療内容が多くあります。

そのため、「なぜこの治療を行うのか」「他に選択肢はあるのか」「結果が出なかった場合は次に何をするのか」を説明してもらえることが大切です。

初診時には、質問しやすい雰囲気か、自分たちの希望を聞いてもらえるかも確認してみましょう。

体外受精は数か月以上にわたって通院することもあるため、納得しながら治療を続けられるかという視点も重要です。

横浜で体外受精の初診を受けるなら

横浜には、体外受精や顕微授精に対応している専門クリニックや大学病院があります。

ただし、同じ体外受精対応クリニックでも、得意とする治療や診療体制は異なります。

たとえば、年齢別の治療実績や培養環境を重視したい場合、第二子不妊で子どもと一緒に通院したい場合、男性不妊の専門的な治療まで必要な場合では、選ぶ医療機関が変わります。

また、体外受精では治療開始後に複数回通院することがあるため、横浜駅周辺、みなとみらい、上大岡など、自宅や職場から無理なく通えるエリアかどうかも重要です。

初診予約をする前に、「自分たちは何を重視してクリニックを選ぶのか」を整理しておきましょう。

よくある質問(Q&A)

Q1. 体外受精の初診では何をしますか?

A. 初診では、これまでの妊活や不妊治療歴、月経周期、妊娠・出産歴、持病などを確認し、必要に応じて超音波検査や血液検査などを行います。すでに他院で治療を受けている場合は、過去の検査結果や採卵・移植記録なども確認しながら、追加で必要な検査や今後の治療方針を相談します。

Q2. 体外受精の初診当日に採卵することはありますか?

A. 体外受精を希望して受診しても、通常はまず問診や診察、必要な検査を行い、その結果を踏まえて治療計画を立てます。採卵には月経周期に合わせた卵巣刺激や卵胞の確認などが必要になるため、初診当日にそのまま採卵を行うという流れではありません。具体的な開始時期は、検査状況や月経周期によって異なります。

Q3. 体外受精の初診には夫も一緒に行った方がいいですか?

A. 夫婦同席が必要かどうかは医療機関によって異なります。ただし、不妊治療では男性側の検査も重要であり、体外受精の流れや費用、採精などについて夫婦で説明を聞いておくと治療方針を共有しやすくなります。仕事などで同席が難しい場合は、初診前にクリニックへ確認しましょう。

Q4. 生理中でも体外受精の初診を受けられますか?

A. 月経中でも初診を受けられる医療機関はあります。また、不妊治療では月経周期に合わせて行う検査もあるため、生理中だから必ず受診できないわけではありません。ただし、検査内容や初診日の指定方法はクリニックによって異なるため、予約日と生理が重なった場合は受診先へ確認しましょう。

Q5. 過去の不妊治療の検査結果は持っていった方がいいですか?

A. 他院で検査や不妊治療を受けたことがある場合は、検査結果や治療記録を持参するとよいでしょう。AMH、ホルモン検査、精液検査、子宮卵管造影などの結果に加え、体外受精経験者は採卵数、受精数、胚盤胞数、移植結果などがわかる資料も役立ちます。ただし、検査時期によっては再検査が必要になることがあります。

Q6. 生理何日目に初診を受ければいいですか?

A. 初診を受けるタイミングは、クリニックや受ける検査によって異なります。ホルモン検査など月経周期に合わせて行う検査もありますが、初診自体は周期を限定せず受け付けている医療機関もあります。まず初診予約を行い、最終月経開始日などを伝えたうえで受診日の指示を確認しましょう。

Q7. 初診から採卵まではどのくらいかかりますか?

A. 初診から採卵までの期間は、月経周期、検査の進み具合、これまでの治療歴、卵巣の状態などによって異なります。必要な検査がすでに済んでいる場合と、初めて不妊検査を受ける場合でも変わります。「○週間で必ず採卵できる」とは一律にいえないため、初診時に自分の場合のおおまかなスケジュールを確認しましょう。

まとめ|体外受精の初診は、現在の状態と今後の治療方針を確認する第一歩

体外受精の初診では、これまでの妊活や治療歴を確認し、必要に応じて超音波検査、血液検査・ホルモン検査、精液検査などを行います。

ただし、初診日にすべての検査を行い、そのまま体外受精を始めるわけではありません。不妊治療の検査には月経周期に合わせて行うものもあるため、複数回に分けて必要な検査を進めることがあります。

初診を受ける前には、最終月経日やこれまでの治療歴を整理し、他院で受けた検査結果があれば準備しておきましょう。体外受精経験者が転院する場合は、採卵数、受精数、胚の培養結果、移植結果などもまとめておくと相談しやすくなります。

また、体外受精を受けることを完全に決めてから初診へ行く必要はありません。「自分たちは体外受精へ進むべきなのか」「どのような検査や治療が必要なのか」を相談するために受診することもできます。

横浜で体外受精を検討している方は、治療内容だけでなく、男性不妊への対応、培養体制、通いやすさ、説明のわかりやすさなども比較し、自分たちが相談しやすいクリニックを探してみましょう。

横浜で体外受精クリニック選びに迷ったら
当メディアのおすすめ3選もチェック

体外受精の初診を受けるクリニックを選ぶときは、体外受精・顕微授精への対応だけでなく、年齢や治療歴に合わせた治療方針、男性不妊への対応、培養環境、通いやすさなどを総合的に確認することが大切です。

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※2025年1月編集チーム調べ

※妊娠率(臨床妊娠):移植後、エコーにより胚が子宮内に確認された割合を指します
※1参照元:【PDF】日本産科婦人科学会ARTデータブック※2022年時点。2024年のデータはまだ公開されておりません(https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf)
※2参照元:メディカルパーク ベイフロント横浜公式※2024/1/1~2024/9/30時点(https://medicalpark-bf-yokohama.com/chiryo_jisseki/)
※3参照元:「男性生殖器疾患」の治療実績数を、便宜上“男性不妊症”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。
※4参照元:caloo(神奈川県の男性不妊症の治療実績)※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2022年4月〜2023年3月退院患者)(https://caloo.jp/dpc/disease/746/14)
※5参照元:横浜市立大学附属 市民総合医療センター公式(2025年1月時点)(https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/section/generative/danseifunin.html)
※6 お電話での問い合わせは月曜・水曜・金曜のみ8:00~18:30、火曜・土曜8:00~16:30、木曜8:00~13:00、日曜8:00~13:00 (指定患者様のみ)、祝8:00~15:00

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