体外受精はクリニックと大学病院どっちがいい?

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体外受精を考え始めると、「不妊治療専門のクリニックと大学病院、どちらで受ければいいの?」と迷う方は少なくありません。大学病院は診療科が多く、クリニックは不妊治療に特化していて通いやすい、というイメージを持つ方も多いでしょう。

体外受精は、どちらの医療機関でも受けることができます。大切なのは「どちらが優れているか」ではなく、自分たちの状況に合った施設を選ぶことです。持病の有無や仕事との両立、通院のしやすさによって、向いている医療機関は変わります。

この記事では、体外受精ができる医療機関の種類と、クリニックと大学病院・総合病院の違い、それぞれが向いている人について解説します。

体外受精ができる医療機関の種類

体外受精などの生殖補助医療は、不妊治療を専門に行うクリニックのほか、不妊治療も行っている大学病院や総合病院で受けることができます。

不妊治療専門クリニック

不妊治療を専門に行うクリニックです。検査から体外受精・顕微授精、胚の凍結までを院内で行い、培養室や胚培養士の体制を整えているところが多くあります。不妊治療に特化しているため、治療の選択肢や相談の機会を多く設けているのが特徴です。グループ内や提携先の医療機関と連携し、不妊の原因に対する内視鏡手術まで対応しているクリニックもあります。

大学病院・総合病院

産婦人科の中に生殖医療の外来やセンターを設けている病院です。婦人科・泌尿器科・内科など複数の診療科があるため、内科の持病など、不妊治療以外の病気もあわせて診てもらいやすいのが特徴です。

「病院の種類」だけで治療の質は決まらない

かつて体外受精は大学病院などの大きな病院で行われる治療でしたが、現在は技術が安定し、不妊治療専門のクリニックでも広く行われています。日本生殖医学会も、大学病院かART専門クリニックかといった施設の種類によって、治療に大きな違いが出るものではないと説明しています。

一方で、培養室の環境や使用する機器、排卵誘発や胚の選び方といった治療方針、治療実績は施設ごとに異なります。施設の種類だけで判断するのではなく、後述するポイントをあわせて確認することが大切です。

クリニックと大学病院・総合病院の違い

一般的な傾向を比較すると、次のような違いがあります。ただし、実際の体制は施設ごとに異なるため、受診前に各施設の公式サイトで確認しましょう。

比較項目 不妊治療専門クリニック 大学病院・総合病院
診療時間 夜間や土日にも診療しているところがある 平日日中が中心のところが多い
立地 駅近くに開院しているところが多い 施設によってさまざま
他の病気との連携 グループ内や提携先と連携し、内視鏡手術まで対応できるところもある 院内の他診療科と連携できる
妊娠後 妊娠が確認されたら分娩施設へ紹介されるのが一般的 同じ病院の産科で妊婦健診・分娩まで続けられる場合がある
初診時の紹介状 基本的に不要 紹介状がないと、初診時に特別の料金がかかる病院がある
保険診療の費用 保険診療の点数は全国共通のため、施設の種類で大きく変わらない

保険診療の費用は施設の種類で変わらない

2022年4月から、体外受精などの生殖補助医療は保険適用の対象になりました。保険診療の料金は国が定めた診療報酬の点数で決まるため、同じ治療であれば、クリニックでも大学病院でも基本的な費用は変わりません。

一方で、保険と併用できる先進医療や自費のオプションは、施設ごとに導入状況や料金が異なります。気になる治療がある場合は、事前に確認しておきましょう。保険適用の条件については「体外受精の保険適用について」で詳しく解説しています。

紹介状なしで大きな病院を受診すると費用がかかることがある

大学病院などの規模の大きい病院では、紹介状を持たずに受診すると、通常の診療費とは別に「選定療養費」がかかる場合があります。例えば横浜市立大学附属市民総合医療センターでは、2022年10月1日以降、紹介状のない初診時に医科7,700円の選定療養費がかかると案内しています。

大学病院で治療を受けたい場合は、まず近くの婦人科などで相談し、紹介状を書いてもらうとスムーズです。

不妊治療専門クリニックが向いている人

仕事と治療を両立したい人

体外受精は、卵胞の発育を確認するための通院や採卵、胚移植などで通院回数が多くなる治療です。こども家庭庁の不妊・不育ポータルサイトでも、高度な治療になると月に14〜15回ほど通うこともあるとして、職場や自宅からの近さを考えることがすすめられています。

不妊治療専門クリニックの中には、早朝・夜間や土曜にも診療しているところがあります。仕事帰りや休日に通いたい方は、診療時間の幅が広いクリニックが候補になりやすいでしょう。

通院回数の目安は「体外受精の通院回数は?」、横浜で夜間・土日に通えるクリニックは「横浜市で夜間・土日診療に対応している不妊治療クリニック」で紹介しています。

治療方針についてじっくり相談したい人

不妊治療専門クリニックでは、体外受精の説明会や、胚培養士に相談できる外来などを設けているところがあります。治療の流れや費用を事前に理解したうえで始めたい方に向いています。

大学病院・総合病院が向いている人

内科の持病がある人

糖尿病や甲状腺の病気、自己免疫の病気などの持病があり、不妊治療とあわせて内科などでの管理が必要な場合は、同じ病院内で複数の診療科にかかれる大学病院・総合病院が選択肢になります。

なお、子宮筋腫などの不妊の原因に対する手術は、内視鏡手術に対応している不妊治療専門クリニックや、グループ内で手術から体外受精まで行えるクリニックもあります。手術の可能性がある方は、どこまで対応できるかを確認して選びましょう。

男性不妊の治療が必要な人

男性側に精巣や精路の手術が必要な場合は、泌尿器科と連携できる病院が選択肢になります。男性不妊に対応している医療機関は「横浜で男性不妊にも強い不妊治療クリニック」でまとめています。

妊娠後も同じ病院で診てもらいたい人

産科を併設している病院では、妊娠が成立したあとも同じ病院で妊婦健診や分娩を続けられる場合があります。妊娠中のリスクが心配な方にとってはメリットになるでしょう。

施設の種類よりも確認したいポイント

クリニックか大学病院かよりも、次のポイントを確認するほうが、自分に合う医療機関を選びやすくなります。

  • 日本産科婦人科学会に生殖補助医療の実施施設として登録されているか
  • 生殖医療専門医が在籍しているか
  • 年齢別の妊娠率など、治療実績を公開しているか
  • 自宅や職場から通いやすく、診療時間が生活に合っているか
  • 説明会やカウンセリングなど、相談できる体制があるか

日本生殖医学会は、生殖補助医療の実施施設は日本産科婦人科学会が毎年公表している一覧で、専門医は日本生殖医学会の認定者一覧で確認できると案内しています。また、こども家庭庁の不妊・不育ポータルサイトでは、どの病院に行くかと同じくらい、早めに受診することが大切だと紹介されています。迷っている間に時間が過ぎてしまわないよう、気になる施設があればまず相談してみましょう。

専門医の見分け方は「体外受精の専門医について」、治療実績の比較は「横浜で体外受精の実績が多いクリニック比較」もあわせてご覧ください。

よくある質問(Q&A)

Q1. 体外受精の成功率はクリニックと大学病院で違いますか?

クリニックか大学病院かという施設の種類だけで成功率が決まるわけではありません。成功率は年齢や不妊の原因のほか、各施設の培養環境や治療方針などによっても変わります。気になる施設があれば、年齢別の治療実績を公開しているか確認しましょう。

Q2. 大学病院で体外受精を受けるには紹介状が必要ですか?

紹介状がなくても受診できる病院はありますが、規模の大きい病院では初診時に選定療養費がかかる場合があります。費用を抑えたい場合は、近くの婦人科などで紹介状をもらってから受診するとよいでしょう。

Q3. 保険診療の費用はクリニックと大学病院で違いますか?

保険診療の料金は国が定めた点数で決まるため、同じ治療であれば基本的な費用は変わりません。ただし、先進医療や自費のオプション、選定療養費などは施設によって異なります。

Q4. クリニックで治療中に手術が必要になったらどうなりますか?

クリニックによっては、院内やグループ内で内視鏡手術に対応し、手術と体外受精を組み合わせて治療を進めています。手術の可能性がある方は、初診時にどこまで対応しているかを確認しておくと安心です。

まとめ

体外受精は、不妊治療専門クリニックでも大学病院・総合病院でも受けることができます。保険診療の基本的な費用は変わらず、施設の種類だけで治療の質が決まるわけでもありません。

  • 仕事と両立したい、通いやすさや相談のしやすさ、不妊治療に特化した体制を重視したい方は不妊治療専門クリニック
  • 内科の持病があり他の診療科でも管理が必要な方、男性不妊の外科的治療が必要な方は大学病院・総合病院も選択肢
  • どちらの場合も、実施施設の登録・専門医の在籍・治療実績・通いやすさを確認する

迷ったときは、説明会や初診で治療方針を聞いてみるのもひとつの方法です。初診の流れは「体外受精の初診で何をする?」で紹介しています。

ご夫婦に合った
横浜にある体外受精
クリニックおすすめ3選

体外受精のクリニック選びで大切なのは、ご夫婦の状況に合った治療を受けられることです。
横浜にあるクリニック14院※の口コミや実績を分析し、お二人の状況に寄り添った3院を調査しました。

40代~
ご出産を考えている
ご夫婦にも心強い
メディカルパーク
ベイフロント横浜
メディカルパーク ベイフロント横浜
引用元:メディカルパークベイフロント横浜公式HP
https://medicalpark-bf-yokohama.com/
おすすめの理由

40~41歳の妊娠率が、2025年1月時点で開示されている最新(2022年度)の全国平均の妊娠率が約30%(※1)に対して、約50%(※2)と平均を上回る実績があります。
卵子への負担を軽減する培養技術も活用し、妊娠が難しい患者様へのサポートに注力しています。

TEL
045-620-6322
第二子不妊の
ご夫婦でも
通いやすい
みなとみらい夢
クリニック
みなとみらい夢クリニック
引用元:みなとみらい夢クリニック公式HP
https://mm-yumeclinic.com/about/
おすすめの理由

保育士常駐のキッズルームを設けており、「親子待合室」としても利用できます。
通常の待合室とは扉で区切られているため、待ち時間も周囲の視線を気にせず、お子さまと一緒にいられます。通院回数が多い体外受精でも安心して通えるクリニックです。

TEL
045-228-3131※6
男性不妊の
外科的治療が必要な
ご夫婦におすすめ
横浜市立大学附属
市民総合医療センター
横浜市立大学附属市民総合医療センター
引用元:横浜市立大学附属市民総合医療センター公式HP
https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/index.html
おすすめの理由

不妊の原因に多くみられる男性不妊症の治療実績(※3)において神奈川県内1位(※4)を誇る病院です。一般男性の約7人に1人(※5)にみられる「精索静脈瘤」、約100人に1人(※5)に発症すると言われる「無精子症」まで、他院では対応が難しい男性不妊治療を受けられます。

TEL
045-261-5656
※2025年1月編集チーム調べ

※妊娠率(臨床妊娠):移植後、エコーにより胚が子宮内に確認された割合を指します
※1参照元:【PDF】日本産科婦人科学会ARTデータブック※2022年時点。2024年のデータはまだ公開されておりません(https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf)
※2参照元:メディカルパーク ベイフロント横浜公式※2024/1/1~2024/9/30時点(https://medicalpark-bf-yokohama.com/chiryo_jisseki/)
※3参照元:「男性生殖器疾患」の治療実績数を、便宜上“男性不妊症”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。
※4参照元:caloo(神奈川県の男性不妊症の治療実績)※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2022年4月〜2023年3月退院患者)(https://caloo.jp/dpc/disease/746/14)
※5参照元:横浜市立大学附属 市民総合医療センター公式(2025年1月時点)(https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/section/generative/danseifunin.html)
※6 お電話での問い合わせは月曜・水曜・金曜のみ8:00~18:30、火曜・土曜8:00~16:30、木曜8:00~13:00、日曜8:00~13:00 (指定患者様のみ)、祝8:00~15:00

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