胚移植の流れと移植当日の過ごし方

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採卵した卵子が受精し、胚として育ったあとに行うのが「胚移植」です。体外受精の治療が胚移植まで進むと、「当日はどんなことをする?」「痛みはある?」「移植後は寝ていた方がいい?」と不安に感じる方も多いでしょう。

胚移植とは、体外受精や顕微授精によって得られた胚を、細いカテーテルを使って子宮内へ戻す処置です。採卵のように卵巣へ針を刺して卵子を取り出す処置ではなく、身体への負担は比較的少ないことが多いです。

一方で、胚移植前には子宮内膜や胚の状態を確認し、治療方法によってはホルモン剤などを使用します。また、移植当日の食事や水分摂取、仕事、入浴などについても、クリニックによって指示が異なる場合があります。

大切なのは、移植後の行動を過度に恐れるのではなく、医師から指示された薬や生活上の注意を守りながら妊娠判定日まで過ごすことです。

この記事では、胚移植前の準備から移植当日の流れ、痛み、仕事や入浴などの過ごし方、移植後の注意点、妊娠判定までについて解説します。横浜で体外受精を検討している方も、胚移植前の参考にしてください。

なお、胚移植前後の薬、飲食、来院時間、生活上の注意点は、治療方法や医療機関によって異なります。実際には受診先からの指示を優先してください。

胚移植とは?

胚移植とは、採卵した卵子を精子と受精させ、培養した胚を子宮内へ戻す処置です。

体外受精や顕微授精では、採卵後に卵子と精子を受精させ、胚の発育を確認します。移植できる状態まで胚が育ったら、子宮内膜や身体の状態を確認し、胚移植へ進みます。

培養した胚を子宮内へ戻す

胚移植では、細いカテーテルを腟から子宮内へ進め、培養した胚を子宮内へ戻します。

移植した胚を子宮内膜へ直接貼り付けるわけではありません。子宮内の適切な位置へ胚を戻し、その後胚が子宮内膜へ着床するのを待ちます。

採卵では経腟超音波で確認しながら採卵針を卵巣へ進めますが、胚移植では通常、細いカテーテルを子宮内へ入れて胚を戻すため、採卵とは処置の方法が異なります。

新鮮胚移植と凍結胚移植がある

胚移植には、大きく分けて新鮮胚移植と凍結胚移植があります。

新鮮胚移植は、採卵した周期に受精・培養した胚をそのまま子宮へ戻す方法です。

一方、凍結胚移植では、培養した胚をいったん凍結保存し、別の周期に融解して子宮へ移植します。

どちらの方法を選ぶかは、採卵後の身体の状態、子宮内膜、ホルモン環境、OHSSのリスク、胚の状態などを踏まえて判断します。

胚移植までの流れ

胚移植当日にクリニックへ行くだけでなく、移植前には胚の発育や子宮内膜の状態を確認し、移植できるタイミングを決めます。

胚の発育状態を確認する

採卵後、卵子と精子を通常の体外受精または顕微授精などによって受精させます。

正常に受精した胚は、その後培養を続けます。細胞分裂を繰り返して初期胚へ進み、さらに培養を続けて胚盤胞まで育つ場合があります。

ただし、採卵できた卵子がすべて受精するわけではなく、受精した胚がすべて移植できる状態まで育つわけでもありません。

そのため、採卵数、成熟卵数、受精数、胚の発育状態と段階的に確認しながら移植できる胚を検討します。

子宮内膜の状態を確認する

胚移植では、胚だけでなく胚を受け入れる子宮内膜の状態も確認します。

超音波検査などで子宮内膜の状態を確認し、胚移植のタイミングを検討します。

新鮮胚移植の場合は採卵周期の子宮内膜やホルモンの状態を確認します。一方、凍結胚移植では、採卵とは別の周期に子宮内膜を整えながら移植日を決めます。

必要に応じて薬を使用する

胚移植の前後には、治療方法に応じてホルモン剤などを使用することがあります。

特に凍結胚移植では、自然な排卵周期に合わせて移植する方法と、エストロゲン製剤や黄体ホルモン製剤などを使用して子宮内膜を整える方法があります。

どの薬をいつから使用するかは治療方法によって異なります。

薬の開始日や使用時間が決められている場合もあるため、自己判断で開始・中止したり使用時間を変更したりしないことが大切です。

胚移植当日の流れ

胚移植当日は、胚や子宮内膜の状態を確認したうえで移植を行います。

具体的な流れは医療機関によって異なりますが、一般的には以下のように進みます。

STEP1:指定された時間に来院する

胚移植当日は、クリニックから指定された時間に来院します。

受付後に体調や薬の使用状況などを確認し、胚移植について説明を受けます。

凍結胚移植の場合は、胚の融解状況などについて説明を受けることもあります。

来院時間や飲食、水分摂取について指示がある場合は、事前に確認しておきましょう。

STEP2:移植する胚の状態を確認する

胚移植前には、今回移植する胚について確認します。

新鮮胚移植では培養中の胚の発育状態を、凍結胚移植では融解した胚の状態を確認します。

クリニックによっては、胚の画像を見ながら発育段階やグレードについて説明を受けられる場合があります。

移植前には、以下のような内容を確認しておくとよいでしょう。

  • 新鮮胚か凍結胚か
  • 初期胚か胚盤胞か
  • 胚の発育状態
  • 何個の胚を移植するか
  • 移植後に使用する薬

STEP3:必要に応じて膀胱に尿をためる

胚移植では、腹部超音波で子宮の位置を確認しながらカテーテルを進めることがあります。

その場合、子宮を超音波で確認しやすくするため、胚移植前に膀胱へある程度尿をためるよう指示されることがあります。

ただし、すべての胚移植で尿をためる必要があるわけではありません。

「来院前から排尿を控えてください」「指定された時間に水分を取ってください」などと案内される場合があるため、自分の判断で大量に水を飲まず、受診先からの指示に従いましょう。

STEP4:カテーテルを子宮内へ進める

胚移植では診察台に上がり、腟から子宮頸部を確認します。

その後、細いカテーテルを子宮内へ進めます。腹部超音波などを使用しながら、カテーテルの位置を確認して移植を進める場合があります。

採卵のように卵巣へ針を刺す処置ではありません。

ただし、子宮の形や子宮頸管の状態などによっては、カテーテルを入れる際に違和感や痛みを感じることがあります。

STEP5:胚を子宮内へ移植する

移植する胚をカテーテルへ準備し、子宮内の適切な位置へ胚を戻します。

胚を戻したあと、カテーテル内に胚が残っていないか確認する場合があります。

胚移植では、胚を子宮内膜へ直接貼り付けるわけではありません。子宮内へ胚を戻したあと、胚自身が子宮内膜へ着床するのを待ちます。

STEP6:移植後に体調を確認する

胚移植後は、クリニックの方針によって短時間休憩する場合があります。

一方で、特別な体調変化がなければ、比較的早く帰宅できる場合もあります。

移植後にどの程度休憩するかは医療機関によって異なるため、当日の予定を考える際に確認しておきましょう。

胚移植は痛い?

初めて胚移植を受ける方にとって、「採卵と同じくらい痛いのでは?」と不安に感じることもあるでしょう。

胚移植では細いカテーテルを使って胚を子宮内へ戻すため、採卵に比べると身体への負担が少ないことが多いです。

ただし、痛みや違和感の感じ方には個人差があります。

通常は麻酔を使用しないことが多い

一般的な胚移植では、静脈麻酔などを使用せずに行われることがあります。

胚移植では採卵のように卵巣へ採卵針を刺す処置を行わず、細いカテーテルを子宮内へ進めて胚を戻すためです。

ただし、腟鏡を使用した際の圧迫感や、カテーテルを子宮内へ入れる際に違和感を感じる場合があります。

子宮頸管の状態などによって痛みを感じる場合もある

胚移植時の痛みには個人差があります。

子宮の向きや子宮頸管の状態などによってカテーテルが入りにくい場合は、通常よりも時間がかかったり、痛みや違和感を感じたりすることがあります。

過去の婦人科診察などで強い痛みを感じたことがある場合や、胚移植への不安が強い場合は、事前に医師へ相談しておきましょう。

胚移植にはどのくらい時間がかかる?

胚を子宮内へ戻す処置自体は、比較的短時間で終わる場合があります。

ただし、クリニックへの滞在時間には、移植処置以外にも以下のような時間が含まれます。

  • 受付
  • 診察
  • 胚の状態の説明
  • 着替えや移植準備
  • 胚移植
  • 移植後の確認・休憩

そのため、「移植自体はすぐ終わるから短時間で帰れる」と考えて予定を詰め込まず、当日は時間に余裕を持っておくと安心です。

胚移植当日の食事・服装・持ち物

胚移植当日は食事してもいい?

麻酔を使用しない一般的な胚移植では、採卵時のような絶食を求められない場合があります。

ただし、治療内容やクリニックによって事前の飲食について指示される場合があります。

また、腹部超音波を使用する場合は、膀胱へ尿をためるために水分摂取について指示されることもあります。

食事や水分を自己判断で制限したり、大量に摂取したりせず、受診先からの案内を確認しましょう。

どんな服装で行けばいい?

胚移植当日は、着替えやすく身体を締め付けにくい服装を選ぶと過ごしやすいでしょう。

クリニックによっては処置用の衣類へ着替えるため、服装について特別な準備が必要ない場合もあります。

服装について指定がある場合は、クリニックの案内に従ってください。

胚移植当日の持ち物

必要な持ち物は医療機関によって異なりますが、一般的には以下を確認しておきましょう。

  • 診察券
  • マイナ保険証など医療機関から指定された保険資格確認書類
  • 必要な同意書
  • 使用を指示されている薬
  • その他クリニックから指定されたもの

また、移植後の薬が処方される場合もあるため、使用方法や次回受診日について帰宅前に確認しておきましょう。

胚移植当日は仕事をしてもいい?

胚移植は採卵に比べて身体への負担が少ないことが多く、体調に問題がなければ移植後に仕事へ戻れる場合もあります。

ただし、通院時間や待ち時間が発生するほか、治療そのものによる精神的な負担を感じる方もいます。

重要な予定や長時間勤務などを詰め込まず、可能であれば余裕のあるスケジュールにしておくと安心です。

また、仕事内容によっては身体への負担が大きい場合があります。

「仕事をしたから着床しない」と過度に心配する必要はありませんが、医師から生活上の指示を受けている場合は、その内容を優先しましょう。

胚移植後は安静にした方がいい?

胚移植後、「できるだけ動かずに寝ていた方が着床しやすいのでは?」と考える方もいるでしょう。

しかし、胚移植後に長時間寝たきりで過ごすことが、妊娠のために必要とは限りません。

移植後に特別な安静指示がなければ、体調を確認しながら無理のない範囲で日常生活へ戻ります。

階段を使った、少し歩いた、仕事をした、といった日常的な行動について一つひとつ「着床に悪かったのでは」と不安になりすぎないことも大切です。

一方で、激しい運動などについてはクリニックによって指示が異なることがあるため確認しましょう。

胚移植後に歩くと胚が出てしまわない?

胚移植直後にトイレへ行ったり歩いたりすると、「せっかく移植した胚が外へ出てしまうのでは?」と不安になる方もいます。

しかし、通常の日常動作によって、子宮内へ移植した胚がそのまま腟から落ちてしまうと過度に心配する必要はありません。

胚移植後にトイレへ行ったことや、立ち上がったことだけを理由に治療結果が決まるわけではありません。

「動いてはいけない」と過度に緊張するのではなく、クリニックからの指示を守りながら普段に近い生活を送ることを意識しましょう。

胚移植当日・移植後の生活で注意したいこと

運動

胚移植後の日常的な活動まで一律に制限されるとは限りません。

一方で、激しいスポーツや強度の高い筋力トレーニングなど、身体への負担が大きい運動については、再開時期を医師へ確認しておきましょう。

特に採卵から間もない場合は、卵巣が腫れていることもあります。身体の状態に応じて運動を控えるよう指示される場合があります。

入浴・シャワー

胚移植当日の入浴については、クリニックによって指示が異なります。

シャワーは可能でも、湯船への入浴について別途指示されることがあります。

「移植したから何日間も入浴できない」と自己判断せず、当日からどのように入浴してよいか確認しましょう。

性交

胚移植後の性交についても、治療方法や身体の状態によって指示が異なる場合があります。

特に採卵直後で卵巣が腫れている場合や、出血・腹痛などがある場合には注意が必要です。

性交をいつから再開できるか気になる場合は、移植時に医師へ確認しておきましょう。

飲酒・喫煙

胚移植後は妊娠している可能性のある時期に入ります。また、ホルモン剤などを使用している場合もあります。

飲酒については治療中であることを踏まえ、医師の指示を確認しましょう。

また、妊娠を希望している時期には喫煙を避けることが大切です。パートナーが喫煙している場合も、受動喫煙を避けられる環境について考えておきましょう。

胚移植後に起こることがある症状

胚移植後には、少量の出血や下腹部の違和感などを感じる方もいます。

一方で、まったく自覚症状がない方もいます。

症状の有無だけで妊娠しているかどうかを判断することはできません。

少量の出血

胚移植では、カテーテルを子宮内へ進める際などに、少量の出血がみられる場合があります。

また、妊娠判定までの期間に出血すると、「着床出血なのでは?」「治療が失敗したのでは?」と不安になるかもしれません。

しかし、出血があったことだけで着床したとも、妊娠していないとも判断できません。

出血量が多い場合や、強い腹痛などを伴う場合は受診先へ相談してください。

腹痛・下腹部の違和感

胚移植後に、下腹部に軽い違和感や痛みを感じることがあります。

また、胚移植周期で使用しているホルモン剤などによって身体の変化を感じる場合もあります。

「お腹が痛いから着床した」「何も感じないから着床していない」と、症状だけで治療結果を判断しないようにしましょう。

症状がまったくなくてもおかしくない

胚移植後に何も症状がないと、「本当に胚が移植されたの?」「着床していないのでは?」と不安になる方もいます。

しかし、胚移植後の症状には個人差があります。

妊娠判定前に症状がないことだけで、治療結果を判断することはできません。

身体の変化を探し続けるのではなく、指定された薬を続けながら妊娠判定日を待ちましょう。

胚移植後にクリニックへ連絡した方がよい症状

胚移植後に軽い症状を感じることはありますが、強い体調変化がある場合は自己判断で様子を見続けず、受診先へ相談しましょう。

たとえば、以下のような症状がある場合はクリニックへの連絡を検討してください。

  • 強い腹痛がある
  • 痛みが時間とともに強くなっている
  • 出血量が多い
  • 発熱がある
  • 強い吐き気や嘔吐がある
  • お腹が急激に張ってきた
  • 息苦しさがある
  • 強いふらつきや体調不良がある

特に採卵した周期に行う新鮮胚移植では、採卵後の卵巣の状態によってOHSS(卵巣過剰刺激症候群)にも注意が必要です。

夜間や休日に症状が出た場合の連絡方法も、胚移植前に確認しておくと安心です。

胚移植後の薬は自己判断でやめない

胚移植後には、黄体ホルモンなどの薬を使用することがあります。

特にホルモン補充周期による凍結胚移植では、子宮内膜の状態を維持するため、胚移植後も薬を継続する場合があります。

妊娠判定前に出血したり、市販の妊娠検査薬で思うような結果が出なかったりすると、「もう薬をやめてもいいのでは」と考えてしまうかもしれません。

しかし、出血や自覚症状、市販検査薬の結果だけで判断して薬を自己中止しないことが重要です。

薬を飲み忘れた場合や、使用時間を間違えた場合も、自分で量を増減せずクリニックへ確認しましょう。

胚移植後はいつ妊娠判定する?

胚移植後は、クリニックから指定された日に妊娠判定を行います。

妊娠判定では、血液検査でhCGを測定するなどして妊娠成立の可能性を確認することがあります。

妊娠判定を行う時期は、新鮮胚移植か凍結胚移植か、初期胚か胚盤胞かなどによって異なる場合があります。

妊娠判定日より前に市販の妊娠検査薬を使用すると、検査時期や治療で使用した薬などによって結果を判断しにくい場合があります。

できるだけ指定された妊娠判定日まで待ち、結果について医師から説明を受けましょう。

胚移植当日に確認しておきたいこと

胚移植当日は処置だけでなく、移植後の生活や妊娠判定までの治療について確認しておきましょう。

以下のような内容を確認しておくと、帰宅後に迷いにくくなります。

  • 今回移植した胚はどのような胚か
  • 新鮮胚か凍結胚か
  • 初期胚か胚盤胞か
  • 胚の発育状態やグレード
  • 移植後に使用する薬
  • 薬を飲み忘れた場合の対応
  • 仕事について制限があるか
  • 運動をどの程度してよいか
  • 入浴・性交について制限があるか
  • 出血や腹痛がある場合の対応
  • 夜間・休日の連絡先
  • 次回の受診日
  • 妊娠判定日

「移植したら何をしてはいけないか」だけでなく、「いつまで薬を続け、次にいつ受診するのか」まで確認しておくことが大切です。

横浜で胚移植を受けるクリニックを選ぶポイント

横浜には、体外受精・顕微授精から胚培養、胚移植まで対応しているクリニックや大学病院があります。

クリニックを選ぶ際は、体外受精に対応しているというだけでなく、採卵から胚移植までの治療方針や説明体制も確認しましょう。

培養から胚移植まで一貫して説明してくれるか

体外受精では、採卵後に受精、培養、胚凍結、胚移植と複数の工程があります。

それぞれの段階で、「何個採卵できたか」「何個受精したか」「どの胚を移植するのか」など確認する項目が変わります。

治療結果を数字だけ伝えるのではなく、今どの段階にあり、次に何をするのかをわかりやすく説明してくれるか確認しましょう。

胚の状態について説明を受けられるか

胚移植前には、今回どの胚を移植するのか気になる方も多いでしょう。

胚盤胞グレードなどを伝えられることがありますが、数字やアルファベットだけでは意味がわかりにくい場合があります。

胚の発育状況や、なぜその胚を移植するのかについて質問できる体制があると、納得して治療へ進みやすくなります。

新鮮胚・凍結胚の移植方針を説明してくれるか

採卵した周期に新鮮胚移植を行うか、胚を凍結して別周期に移植するかは、身体の状態によって異なります。

子宮内膜、ホルモン状態、OHSSのリスク、胚の状態などを踏まえて、なぜその移植方法を選ぶのか説明してくれるか確認しましょう。

「このクリニックは凍結胚移植が多いから」といった理由だけではなく、自分の状態に合わせて治療方法を考えてもらえるかという視点が大切です。

よくある質問(Q&A)

Q1. 胚移植はどのような流れで行いますか?

A. 胚や子宮内膜の状態を確認したうえで、細いカテーテルを腟から子宮内へ進め、培養した胚を子宮内へ戻します。移植後は体調を確認し、問題がなければ帰宅します。具体的な準備や休憩時間などは医療機関によって異なります。

Q2. 胚移植は痛いですか?

A. 胚移植は採卵のように卵巣へ針を刺す処置ではなく、細いカテーテルを使って子宮内へ胚を戻します。採卵と比べて身体への負担が少ないことが多いですが、腟鏡やカテーテルによる違和感などを感じる場合があります。痛みの感じ方には個人差があります。

Q3. 胚移植当日は食事できますか?

A. 麻酔を使用しない一般的な胚移植では、食事制限がない場合もあります。ただし、治療方法やクリニックによって指示は異なります。また、腹部超音波を使用するため水分摂取について指示される場合もあるので、受診先の案内を確認しましょう。

Q4. 胚移植後は寝ていた方がいいですか?

A. すべての方が胚移植後に長時間横になっている必要があるとは限りません。特別な指示がなければ、体調を確認しながら無理のない範囲で日常生活へ戻ります。移植後の生活について個別の制限がある場合は、受診先の指示に従いましょう。

Q5. 移植後に歩いたりトイレへ行ったりすると胚が出てしまいませんか?

A. 通常の日常動作だけで、子宮内へ移植した胚がそのまま外へ落ちてしまうと過度に心配する必要はありません。移植後に立ち上がったことやトイレへ行ったことだけを理由に治療結果が決まるわけではありません。特別な生活上の指示がある場合は受診先に従いましょう。

Q6. 胚移植当日は仕事に戻れますか?

A. 体調に問題がなければ、胚移植後に仕事へ戻れる場合もあります。ただし、仕事内容や通院時間、身体の状態などによって異なります。「仕事をしたから着床しない」と過度に心配する必要はありませんが、無理のないスケジュールを組み、医師から指示がある場合はその内容を優先しましょう。

Q7. 胚移植後に出血したら失敗ですか?

A. 出血があったことだけで妊娠の成否を判断することはできません。胚移植時のカテーテル操作などによって少量の出血がみられる場合もあります。出血量が多い場合や強い腹痛などを伴う場合は、受診先へ相談しましょう。

まとめ|胚移植当日は流れを理解して無理なく過ごす

胚移植とは、体外受精や顕微授精によって得られた胚を、細いカテーテルを使って子宮内へ戻す処置です。

移植前には、胚の発育状態や子宮内膜などを確認し、治療方法に応じて薬を使用しながら移植日を決めます。移植当日は、必要に応じて腹部超音波で確認しながらカテーテルを子宮内へ進め、胚を戻します。

採卵に比べると身体への負担が少ないことが多く、特別な指示がなければ移植後に長時間安静にする必要があるとは限りません。また、歩いたりトイレへ行ったりしたことで、胚がそのまま外へ落ちてしまうと過度に心配する必要もありません。

一方で、移植後に使用する薬は治療を継続するうえで重要です。出血した、症状がない、市販の妊娠検査薬が陰性だったといった理由だけで、自己判断して薬を中止しないようにしましょう。

また、少量の出血や下腹部の違和感があっても、それだけで妊娠の成否は判断できません。反対に、症状がまったくなくても治療が失敗したとは限りません。

移植後の行動一つひとつを過度に恐れるのではなく、クリニックから指示された薬や生活上の注意を守りながら、無理なく妊娠判定日を迎えることが大切です。

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※1参照元:【PDF】日本産科婦人科学会ARTデータブック※2022年時点。2024年のデータはまだ公開されておりません(https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf)
※2参照元:メディカルパーク ベイフロント横浜公式※2024/1/1~2024/9/30時点(https://medicalpark-bf-yokohama.com/chiryo_jisseki/)
※3参照元:「男性生殖器疾患」の治療実績数を、便宜上“男性不妊症”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。
※4参照元:caloo(神奈川県の男性不妊症の治療実績)※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2022年4月〜2023年3月退院患者)(https://caloo.jp/dpc/disease/746/14)
※5参照元:横浜市立大学附属 市民総合医療センター公式(2025年1月時点)(https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/section/generative/danseifunin.html)
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